子育て中のお母さんに読んでほしい一冊を紹介します。
テレビでよく見る「さかなクン」。
魚の知識がすごくって、東京海洋大学の准教授。好きなことで大成功してる一人。
「さかなクンの一魚一会」は、さかなクンの自叙伝です。
子どもにも、さかなクンみたいに
- 好きなことで成功してほしい
- 好きなことで食べていけるようになってほしい
親ならそう思いますよね。
この本は、さかなクンの、幼児期~小学校~中学校~高校~専門学校~仕事探し~現在の仕事まで、
たくさんのお魚とともに、関わってきた人たちとのエピソードが満載。すっごい笑えて、しかも子育ての参考になります!
私は、本屋さんでたまたま目にとまり、手に取りました。
- 水族館職員に向いてないことを痛感したり
- 寿司職人に向いてないと言われたり
そんな話が書かれてあって「あのさかなクンでも…!?」と興味を持った本です。子育て中のお母さんに、ぜひ読んでほしいなと思います。
最後の辺りにこんな事が書かれてます。
もしもお子さんがいらっしゃったら、いまお子さんが夢中になっているものが、すぐ思い浮かぶはずです。それは虫かもしれないし、ゲームやお菓子かもしれません。つい「もうやめなさい!」なんて言ってしまいたくなるかもしれません。けれど、ちょっとでもお子さんが夢中になっている姿を見たら、どうか「やめなさい」とすぐ否定せず、「そんなに面白いの?教えて。」と、きいてみてあげてください。きっとお子さんはよろこんで話をしてくれるはずです。その小さな芽が、もしかしたら将来とんでもなく大きな木に育つかもしれません。
「さかなクンの一魚一会~まいにち夢中な人生!~」より引用
肝に銘じて子育てしたいところです。
「こどもの芽」をつまない、親のすごさがわかる本
この本を読んで思うことは、
- お母さんがすごい
これに尽きます。
いや、さかなクン本人ももちろんすごいんですよ?きっと子どもが読んだら「さかなクンってすごい!」と思うと思うんです。
でも、子育て中のお母さんが読んだら、
- お母さんの寛大さ
- お母さんの忍耐力
に驚きます。色んなエピソードに対して、「もう止めなさい」「勉強しなさい」「家が汚れるでしょ!」って言わないのが、とにかくすごい。
例えば、
- 和室に水槽を置きすぎて、畳が沈む&腐る
- 小学校から帰ったら、ランドセルを家におき、2時間かけて魚屋さんに魚を見に行く(1人で行く)
- カワハギの皮をはいで標本づくり(何匹もいっぱい!)
- 死んだカブトガニ(体長60㎝)を、浴室で洗って、はく製にする(超臭い)
などなど、私からしたらギョッとするエピソードばかりなんですが…よく許してたなと。
いや、勉強しないだけならまだ我慢できるんですけど、私なら「家を魚だらけにするなーー!!」とぶち切れそうです…。
さかなクン母は、むしろ「どんどんやりなさい」と応援してくれてたらしい。
母ちゃんスゲーぜ(”Д”)
ちなみに、ほったらかしてたわけじゃなくて、
- お魚は一匹丸ごと買って、観察し終わってから料理
- 週末は水族館(1個の水槽で数時間過ごす)
- 水槽はたくさん買ってあげる
など、手と目とお金はかけてあげてるんですよね~。その上での、好きにやらせる。
親なら、「子どもの好きなことは伸ばしてあげたい」思うんですが、なかなかそう行動できない。失敗するのがわかるから、つい「やめなさい」と言ってしまう。
うちの長女(小4)は動物が好きで、昔から
- 犬飼いたい
- 猫飼いたい
- なんか飼いたい
と要求がすごいです(今はハムスターだけ飼ってる)。この本を読んで、「インコ飼いたい」を許してあげよう!と思いました。ちょっと好きにやらせてみます。
「好きの芽」を親がつんじゃダメなんでしょうね…。
さかなクンも仕事探しで迷走?その時も母は、「好きにさせる」
あれだけ魚が好きで、魚に詳しいさかなクンですが、「仕事」となると迷走したそうです。
たくさんのお魚と触れ合う仕事がしたいさかなクン。ですが、
- 魚屋さん⇒アルバイトで断念
- 水族館⇒実習で向いてないと痛感、断念
- お寿司屋さん⇒不器用で、断念
- 熱帯魚屋さん⇒2年アルバイト。なんか違うと思って、断念
「理想の仕事」と「現実の仕事」は違って、好きだけじゃやっていけない。
私が知ってるさかなクンは、テレビでお魚の解説をして、「ギョギョーっ!」と言ってて、成功してるイメージしかないのですが、そこまでくるにも色々あったようですね。
仕事迷走中も、お母さんは、周りから
- なぜ定職につかせないのか
と言われつつも、せかすことなく、息子(さかなクン)の好きなようにさせていたそうです。
そうこうするうちに、
- お魚の絵の仕事
- お魚解説の仕事
の話が来るようになって、現在に至ります。
そこまで耐えるお母さん、すごいっす。
吹奏楽部…「水槽学」部?勘違いから始まり、現在の仕事に。
さかなクン、お魚博士としては超有名ですが、音楽(管楽器)の方でも仕事されてるそうですね。
今まで知らなかったです。
なんと東京スカパラダイスオーケストラとCM(キリン氷結)で共演までしてます!
おお~かっこいい♪
さかなクンって多才だなぁ…、と感心しちゃうんですが、これも始めたのは「勘違い」からだったとのこと。
お魚大好きのまま中学に入学し、「水槽学」部を見学に行ったら、まさかの(笑)吹奏楽部!そして入部(笑)
そこが楽器人生の始まりで、現在までつながってます。
高校でも吹奏楽部に入り、バスクラリネット担当に。その時も、お母さんが
- コツコツためた定期預金を解約し
- 47万のバスクラリネットを買ってあげる
ということがあったそう。いやもう本当、
母ちゃんスゲーぜ…(-_-;)
ちなみに、当時さかなクンは、「出世払いで返す」という約束をし、テレビチャンピオン(全国魚通選手権)の優勝賞金で一括返済しました。1年以内の返済。さかなクン高校生の時です。
さかなクンもスゲーぜ…(◎_◎;)
どこでどう将来につながってるかわからないな…というエピソードでした。
私だったら、買ってあげる決心ができるだろうか…?難しいかも…。
本からにじみ出る、さかなクンの人柄の良さ。
1冊通して、文章から
- さかなクンの人柄の良さ
がにじみ出てます。
テレビで見る感じ、あのまんま。
- お母さん、お父さん
- 先生たち
- 魚屋さん
- 水族館の職員さん
などなど、お母さんを始め今まで関わってきた大人達に恵まれて、さかなクンの人格が作られていったんだろうな~と思う。
子どもを、おおらかで人から愛される性格にするには、「ガミガミ言わず、好きにさせる」(ただし手と目はかける)、のが良いのかもしれません。
児童書なので、読みやすい。2時間で読破できます。
「さかなクンの一魚一会」は文字多めの児童書です。
なので、
- 読み口が軽い
- わかりやすい
- おもしろい
大人が読んでも、マジで吹き出すくらいに面白いんです。
今回私が書いたのは「お母さんとのエピソード」が多くなってしまいましたが、本はいろんな人とのエピソードがたくさん出てきます!神様の先生とか、友達のじいちゃんとか、ヤンキーと釣りとか。
旦那は読みつつ何回も吹いてました(笑)「こいつ変態やぁ~」って言ってた。
「うわぁ~、コレ先生大変やったやろうなぁ~(笑)」とかね。大人が読んだら、大人の気持ちに共感しちゃいます。
子育て中でも、夜とか、こども昼寝中にサックリ読めますし、なんかストレス解消になります。かなりおススメの一冊です。
こどもに、好きなことで成功してほしかったら、一読の価値ありですよ!
ぜひ読んでみて下さいね~♪では!
コメント
図書館にあったので読んでみました。夢中になりすぎるうちの子とリンクして、最後の夢を叶えたくだりで泣きそうになりました。映画も観てみようかな。素敵な本を教えてくれてありがとうー!
コメントありがとうございます♪そっか、映画になったのはコレなのか!そしたら映画も面白いかも!
子どもが夢中になりすぎるのは、むしろ良いことなのかも?と考えさせてくれる良い本ですよね。
うちは、動物好き長女のため、オカメインコを飼い始めました(笑)
この本の影響で(私が)決心できたよ~♪
私が本を勧めた幼稚園のお母さんが、他のお母さん達にも勧めてくれて話題になってるよ!
本を通してお母さん達と仲良くなれて良かったよ!ありがとうー♪